日曜のキャンプ帰りの話。
B級グルメの日本一を決める「B1グランプリ」というのがあり、
2006年の第1回、2007年の第2回と2連覇した富士宮焼きそばを食べに行った。
前島という富士宮焼きそばを食べるならここ。というお店へ寄った。
おばちゃんが一人で仕切るお店。
中は鉄板2枚に席が6席しか無い。
そして駄菓子がたくさん売っていた。
「元は焼きそば屋さんなんですか?駄菓子屋さんなんですか?」
と聞いてみると、
「ここは居酒屋よ。」
と言い、そこから色々と質問を投げかけると昔話を語ってくれた。
大正時代からの居酒屋は、
朝に雨戸を開けてから閉めるまでが営業時間だったそうだ。
昔は店を開けておくだけで、常連さんが勝手に店の切り盛りをやってくれた。
お金を誤魔化したりする人もいなかった。
駄菓子が置いてあるのは、昔は保育園などが無かったため、
飲んでる時に子供に駄菓子屋を与えていれば、
子供は勝手に遊びに行って、外で色々学んで帰ってきていたのだったそうだ。
今だからこそ営業時間が何時から何時までと決まっているのは、
店を開けて誰もいなければ、なんでも持って行かれてしまうからだ。
子供に駄菓子を与えても危なくて外に放っておく等は出来ない。
でもだからこそ、営業時間は朝9:00から夕方17:00まで。
棚には駄菓子を用意して、
おばちゃんが用意出来る限りの昔のような空間を過ごしてもらいたいと言っていた。
おばちゃんは少し寂しそうだった。
このお店、前島をネットで調べると、
味が悪いだの量が少ないだのおばちゃんが愛想ないだの
厳しい事が書いてある記事が結構ある。
人の想いを聞き出せない人は、このお店を評価する身分じゃない。
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