弁護士は守秘義務がある。
自分が担当する案件に対し、
他人にしゃべってはいけない。
また、同じ事務所で対立してはいけないという決まりもある。
どちらが勝てば報酬が多くもらえるか談合の上争う事があるかもしれないからだ。
事務所の人間同士でも必要最低限の単語のみで話さなければならない。
案件の名前も隠語を使う。
倒産事件の場合、社名が漏れる事により
インサイダー取引の引き金となる事も考えられる。
例えば先日JALの件のときは、
ivy(アイビー)の件という風に。
都築コンクリートの場合はtzk(ティージーケー)の件。
などなど、事務所にいてもわからないように、
○○の件。と弁護士が名付けて案件を呼ぶ。
ちなみに俺は、案件ごとのメーリングリストの作成や、
オンラインストレージの用意等をしなければならないため、嫌でも自然に情報が入ってくるが、
悪用すればどんな目に遭うか想像するに容易いため、内容は全て無視している。
そんな緊迫感漂う中、
1通の受任帳を見た。
そこにはこう書かれていた。
北斗の件
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